城門から街並みを望む
石垣に使われた転用石
[住所/MAP]
〒620-0035 京都府福知山市字内記1
福知山城天守台の石垣は、 一見乱雑に見える積み方は「野面積み(のづらずみ)」と呼ばれ、自然石を巧みに組み合わせたものです。 また石垣には、五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)などの石材が数多く使われており、これは織田信長に関わる城に共通する特徴で転用石と呼ばれていますよね。おそらく近隣の寺院から集められたもので、その理由には諸説ありますが、この地の旧勢力の象徴であった寺院を破壊し、石垣に組み込むことで支配を示そうとしたものと考えられています。しかし、光秀は石材を集める一方でその補償として代用になる石を配ったという伝承もあり、新たな統治者に対する民衆の抵抗を和らげるべく心配りを忘れなかったことがうかがわれますよね。